1107topmenu
トップページ   こんな病院です
脳ドック   質問はこちら
NEW
こんな検査をしています
こんな治療をしています
診療連携病院はこちら
  知っておきたい脳・神経の病気Q&A 診療実績/講演
所在地・診療時間
  お知らせ
--- 最新情報です ---
お勧めサイト NEW 虹のたもと
 
虹のたもと
NEW 榛花=ヘーゼルナッツ  
A先生は立ちしょん派ですか、座りしょん派ですか?
レイリー・テイラー不安定性の定理
ゴルフがうまくならない私的考察
せっかちと欲は禁物、野菜づくりの教え 「ふるさと納税」はどうでしょう?
亜麻に負けるな、hang in there だよ  “犬を飼うなら丸刈りスタンプ“のすすめ
たかが不眠、されど不眠 蝦夷のコリンゴ
 3年間遊びました ここでは人も、立派な野良なのだ
私の秘かな楽しみ 臓器移植改正法に思う〜延命治療と臓器移植
なぜ若者は平気で電車内で化粧をし、
おじさんはそれに当惑するのか
今日も元気だ、タバコがうまい!
体重を高校時代まで落としてみました 殿さまの茶わんも忘れずに
自分の思うようにやってごらん 長距離飛行の秘訣
虹の橋のたもと 私を脳神経外科クリニック開業に至らせたもの
母さんの好きなものはなんだったっけ ささやかに生きて行くことに致しましょう
自分自身になること 無心の時間、ニューロネットのリセット
なぜ若者は平気で電車内で化粧をし、
おじさんはそれに当惑するのか
最近、電車内での化粧が話題にされている。
一部の若者が平気で電車内で化粧をし、それに対して一部のおじさんは羞恥心がないと当惑する。
なぜなのだろうか。
電車内で化粧をする若者とそれを観察するおじさんとでは、化粧をとらえる場の視点が異なっている。
おじさんは電車の中という環境関係枠でみている。
そういう衆人監視の中で若者は羞恥心もなく平気で化粧行為を行っていることに不可解さを感じている。
一方化粧をしている若者は手鏡の中に映し出された自分自身という対象物関係枠でとらえている。
自室や洗面所でひとり、鏡に向かって行う化粧行為となんら相違はないのである。
彼らにとって周囲の乗客は背景として無地化されている。
電車の中で他人の視線という環境関係枠をもたない若者に羞恥心は生じない。
なぜなら、羞恥心とは私たちの心に取り付けられた警報装置であり、
他者から自己がどう見られているかを感知するセンサーであるからである。
電車内で化粧をする若者とそれを観察するおじさんとでは、化粧の概念も異なっている。
おじさんは人前にさらすべきものではないという
伝統的固定観念に基づいた駆概念動型処理をしている。
他方、電車内で化粧をする若者は、
友達のみんなが行っている普通の行為であるという
個人的データに基づいたデータ駆動型処理をしている。
若者にとって化粧はこだわりのグッズを使って行うかっこいい自己表現である。
だから他人に露見してなんら支障がない。
 
行為者の若者と観察者のおじさんとの間には
電車内での化粧行為をとらえる情報処理基準の相対性がある。
その結果、異なった解が得られているだけの話である
2008年2月 札医通信
ページの先頭へ
--Copyright 2002 (C) Kawazoe Neurosurgical Clinic. All right reserved--