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16. 三叉神経痛 (さんさしんけいつう) 17. 慢性硬膜下血腫 18. 神経調節性失神
13. 急性末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺) 14. 未破裂脳動脈瘤 15. 脳血管性痴呆
10. 正常圧水頭症 11. 良性発作性頭位めまい 12. 一過性脳虚血発作
7. 眼虚血症候群
(がん・きょけつ・しょうこうぐん)
8. 手根管症候群
(しゅこんかん・しょうこうぐん)
9. むずむず脚症候群
(レストレスレッグス症候群)
4. くも膜のう胞 5. 低髄液圧症候群 6. 頭部帯状疱疹
1. 髄膜炎(ずいまくえん) 2. パーキンソン病 3. 繊維筋痛症とリウマチ性多発筋痛症
 
5. 低髄液圧症候群
   
質問:
半年ほど前から頭重感、めまい感が持続しています。
立って仕事をしていると悪化、横になると軽快します。
脳外科、耳鼻科を受診しましたが異状はなく、治療もありませんでした。
仕事にも支障があり、周囲の人にも理解してもらえず困っています。
答え:
あなたの症状は、おそらく低髄液圧症候群といわれるものです。
最近、原因が明らかになり注目されている疾患で髄液漏出症候群ともいわれています。
原因は、脳脊髄を包んでいる髄膜(くも膜や硬膜)に小さな穴が開き、そこから髄液がもれ出て髄液圧が下がることが疑われています。
髄液圧が下がると、脳が足のほうに垂れ下がって脳の静脈や髄膜が引っ張られ、頭痛が生じます。
横になっていると脳の下垂はおこらないので頭痛は軽快します。
外傷など明らかな髄膜損傷の原因がない場合には髄液の漏れ穴は自然に閉鎖し、頭痛、めまいも多くは1〜2週間ほどで軽快、消失するのでご安心ください。
この間、水分や塩分を多くとり、比較的安静にして横になっている時間を多くしましょう。
ただ、まれに髄液の漏れ穴が比較的大きい場合には、症状が半年以上続く場合があります。
麻痺や言語障害、難聴などの神経症状はなく、また通常の耳鼻科の検査や頭部MRI検査では異状は見つからないので、詐病を疑われたり病院をたらい回しにされたりすることが少なくありません。
スノーボードなどスポーツによる転倒や交通事故で首や腰を打撲した場合や、出産、ひどい咳き込みのあとなどはとくに注意が必要です。
正確な診断は脳槽シンチグラフィーとういう髄液の漏れを見る検査や造影剤を使った頭部MRI検査で可能です。
もし、漏れ穴の部位が特定されれば、背中からその部位に自分の血液を少量注入して、漏れ穴をふさぐことも行われます。
ただ、この疾患は十分広く認知されているわけではないので、根気強くこの疾患に理解のある医師や検査治療が可能な病院をさがしてください。
専門の科は神経内科か脳外科、麻酔科になります。
RI脳槽シンチフィー
髄液の漏れ
造影MRI
硬膜の肥厚
●─ 慢性硬膜下血腫の合併
造影MRI
脳室の縮小
”低髄液圧症候群の決定的治療法 (発行日本医療企画)より引用”
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