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16. 三叉神経痛 (さんさしんけいつう) 17. 慢性硬膜下血腫 18. 神経調節性失神
13. 急性末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺) 14. 未破裂脳動脈瘤 15. 脳血管性痴呆
10. 正常圧水頭症 11. 良性発作性頭位めまい 12. 一過性脳虚血発作
7. 眼虚血症候群
(がん・きょけつ・しょうこうぐん)
8. 手根管症候群
(しゅこんかん・しょうこうぐん)
9. むずむず脚症候群
(レストレスレッグス症候群)
4. くも膜のう胞 5. 低髄液圧症候群 6. 頭部帯状疱疹
1. 髄膜炎(ずいまくえん) 2. パーキンソン病 3. 繊維筋痛症とリウマチ性多発筋痛症
 
13. 急性末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)
   
質問:
3日ほど前、雪かきをしたのですが、次の日の朝から突然顔の右半分が動かなくなり、
味もわかりにくくなりました。何科を受診したらよいかわからず、このまま治らなかったら・・・と心配です。
 
 
答え:
貴方の症状は、おそらく末梢性顔面神経麻痺、通常ベル麻痺といわれるものです。
原因は、脳から耳の後ろを通って顔の表情筋を動かしている顔面神経にヘルペスウイルスが感染したことが疑われます。
 
顔面神経は舌にも分布しているので、味覚低下を合併することがあります。
決してまれな病気ではなく、麻痺は1〜2日で頂点に達します。
2週間ほどで改善傾向を示し、約7割の方は1〜2か月で自然にほぼ完治するのでご安心ください。ただ、麻痺の程度が強い場合には回復に半年から1年を要し、残念ながら高度の後遺症をのこす方が1〜2割あり、注意が必要です。
 
また、顔の麻痺に引き続いて難聴やめまい、耳の付近に発疹が出る場合は別のウイルス感染症が疑われ、後遺症の残る危険性が高くなります。
 
早期の完治率を高めるために、治療はステロイドやウイルス薬の投与、星状神経節ブロックなどが行われ、いずれも通院で可能です。
 
できるだけ早期の開始が有効なので、脳外科、耳鼻科、神経内科などを受診してください。
 
自宅でも自分で顔を温め、軽くマッサージをすること。
ほほのこわばり、食事や会話の際に眼が閉じてしまうなどの後遺症が残った場合にはリハビリが大切です。
意識的に口を動かさずにゆっくり眼を閉じる、口笛を吹きつつ眼を大きく開くなど。
最近はボトックスという薬を眼や口の周りに注射して、後遺症を軽減する方法も行われています。
回復パターンとリハ回復期

  運動回復期のリハ  
     
 
迷入回路の促通をしない
強力、粗大運動の禁止
増悪因子の回避
低周波刺激の禁止
自発瞬目を少なくする
 
 
発症時 6ヶ月後
 
  2003年、ヘルペス感染症研究会会報(p71より抜粋  
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